都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

熱中時代

会社の草野球部に所属していたときの話、ヘルメット着用が義務付けられ、サイズの合うものがなくて、やむなく現役引退した私は、チームの監督へと転進いたしました。
監督と言っても、それは名ばかりで、実際にはマッチメイクしたり、メンバー集めをしたり、用具を運んだりと、マネージャーっぽいことが主な仕事です。
中でもイヤだなぁと思っていたのが、新宿区大会の監督会議への出席。
ここで、トーナメントの抽選会があるんだけど、たったそれだけのために、仕事を早めに切り上げなければならない。
事後報告で全く構わないんですけど。
そして、もっとイヤだったのが、プラカードを用意しての開会式への参加です。
各チーム5名以上で、決められた順番に従って、音楽に合わせて行進する。
要するに、高校野球全国大会のマネです。
甲子園の場合、各県を勝ち抜いた誇り高き球児たちの行進だけど、こっちは先輩から押し付けられて休日を割いてイヤイヤやって来たテンションの低い、低すぎる行進。
誰のためにやってるんだか?
会社のクラブチームは、会社こそ新宿にあるものの、ほとんどが通勤に1時間以上かかる社員が普通であり、面倒臭いったらありゃしない。
監督の私は、わざわざこれだけのためにやって来てくれた若手の社員に、お世辞を使いながら、ちょっと高めの昼食をご馳走するのでありました。
誰のためにやってるんだか?


夏の甲子園大会が始まりました。
入場行進に始まり、関係者による印象に残らない延々と続くスピーチの数々。
誰のためにやってるんだか?
驚くべきは、前日にこのためのリハーサルを行っていること。
一日早く集まるってことは、それだけ予算がかかるわけだけど…
だったら、もっと試合の日程をゆるくするとか、登録メンバーを増やすとかしたほうがいい。
日本の高校野球は、その過密日程のため、投手に過剰な負担がかかる仕組みとなっています。
そのせいか、最近20年間で、優勝チームの投手は、ほとんどプロ野球で活躍していません。
なので、プロで大成したかったら、できるだけ弱いチームにいて、早めに負けていくってことが大事だと思っているスカウトも少なくないんだとか。
一番暑い時期に、兵庫県で開催するってのも何だかなぁ。
誰のためにやってるんだか?