幼少のころ、しょっちゅう鼻血を出していました。
原因は不明ですが、そういう体質だったのでしょう。
大人が「血が出た」というのを耳で聞いて、“ちが”というものが出たのだと考えて、「ちががでた」なんて言って、からかわれたのを思い出します。
成人してからも、海外や乾燥した土地へ行くと、出血することがあり、鼻の粘膜が弱いんだと、ぼんやり思っています。
グルメ漫画『美味しんぼ』の中で、新聞記者の主人公が福島県の取材を重ねるうちに、極端に疲れやすくなって、鼻血が出るようになったと表現し、大騒ぎになっています。
それは、原発による放射能の影響であり、実は、報道こそされないが、そんな症状で悩んでいる県民が数多くおり、そんな場所に人が住むべきでないと断じてしまっているのです。
うーん。
福島の問題を考えるときに、前提となる材料が、圧倒的に不足しているのを感じます。
つまり、行政が何かを隠しているんじゃないかとか、マスコミもそれに加担しているんじゃないかとか。
それこそ、福島県民の健康調査とか、除染の進み具合、作業員の被爆状況なんて、韓国の海運会社の経営問題なんかよりも、よっぽど重要なことだと思うんだけど、どうでしょう?
ただし、発行元の小学館の編集責任は大きいと思います。
地元の応援をしている振りをしながら、新たな風評被害を作ったという。
だって、福島に人が住んではいけないと言っちゃったんだから。
飲食店でたとえると、実名を挙げて、あの店のサカナは腐っていると断言したようなもの。
それは、ダメでしょう?
「ナントカ細胞はあります」って話と似てるんだなぁ。